国内客の売上高が19年比を上回るようになった
小売りの店頭には客足が戻り化粧品市場はようやく回復を見せ始めた。6月10日にはコロナ禍で客足が止まっていた外国人観光客の受け入れも再開され、あとはインバウンドの回復を待つばかりとなった。大半の小売業はインバウンドに期待は寄せるものの本格的な戻りは来年以降と予測しており、ある程度の準備は進めるも当面は国内客をターゲットにした戦略を優先。インバウンド全盛の時の教訓を糧に、国内客を逃さない施策と外国人客の取り込みの両輪に挑もうとしている。
国内客回復を象徴するのが百貨店各社の2022年5月の化粧品売上高の伸びだ。大手5社が前年同月実績を大幅に上回り、三越伊勢丹HDが50.2%増、高島屋が34.5%増、松屋が45.6%増、エイチ・ツー・オーリテイリング(阪急本店)が105%増、近鉄百貨店が167.0%増、J・フロントリテイリングが47.0%増と、本格的な回復基調に突入した。
この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。