コロナ禍が続いた2021年、必需品の生理用品すら買えない女性たちの「生理の貧困」が世界のあちこちで露呈。一方、COP開催年にあたり、プラゴミ対策からも生理用品に白羽の矢が当てられた。タンポンやナプキンといった従来の使い捨て生理用品は、個別包装も含めると90%もがプラスチック。紙おむつ同様、海洋プラごみの原因となる使い捨て消費財の主犯とみなされている。個人消費財から公共物資へ、使い回せる製品へ、生理用品は変わろうとしている。

「使い捨てプラ」とは、たった1回、短時間の使用で捨てられる物。国連環境計画(UNEP)によれば、使い捨てプラ製品は年間1億~1億5000万トンも作られ、その内800万トンは海洋ごみとなる(19年の海洋プラ報告書)。UNEPでは、さまざまな使い捨てプラ製品の環境アセスメント分析を実施し、代替開発を強く促している。これまでにレジ袋、PETボトル、使い捨てカトラリーや食器、紙おむつなどについて報告され、21年7月、いよいよ「生理用品」が取り上げられ、今後の方向性が示された。


女性一人が年間使い捨てる生理用品は、ナプキンで208枚、タンポンでは156個。一方、生理カップなら1個にも満たない
情報:LCA調査 sponsored by UNEP
https://www.lifecycleinitiative.org/menstrual-products-and-sustainable-alternatives-report-2021/

この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。

ログイン