日本IBMのコンサルタントからキャリアをスタートされた尾和恵美加さんは、20代で「アート思考」を提供すること自体を事業とする株式会社Bulldozer(ブルドーザー)を設立した。事業内容は「企業向けアートコンサル」や「0から1を生み出す方法を体感するためのユニークな手法」。今回は、まさにゼロから「アート思考」ビジネスを立ち上げた体験談にスポットを当てる。また、リモートワークがトレンドになりつつあるコロナ禍中に、あえて表参道に月額154万円もする一軒家をオフィスにしたのはなぜか。そして2021年11月にはギャラリーの枠を超えて、建物全体を活用して表現できるGravity(グラビティ)ギャラリーもオープンした。尾和さんのエネルギッシュな活動の原点を探る。

Bulldozerオフィス外観と尾和さんが作ったモバイルハウス

ゲスト 尾和恵美加(株式会社Bulldozer代表取締役運転手)

ファシリテーター 菊池麻衣子(「パトロンプロジェクト」代表)

Gravityギャラリーにて、尾和氏(左)と菊池氏(右)

菊池麻衣子(以下、菊池) Bulldozerは、いつごろどのようなきっかけで立ち上げられたのですか。

尾和恵美加(以下、尾和) 会社を立ち上げたのは2018年です。一つのきっかけというよりは、さまざまな経験の積み重ねが設立につながりました。キャリアは、14年に新卒で日本IBMに就職したところから始まります。左脳が重要視されるコンサルタントとして入社したのですが、「右脳爆発系」と言われていました(笑)。外資系の会社ですので、実績を出せなければプロジェクトを外されたり解雇されたりもありましたので、常に「自分で生き抜いていくにはどうしたらよいか」ということを考えていました。「“0”から“1”を生み出すにはどうしたらよいか」も模索していて、週末には英セントマーチン出身のファッションデザイナー山縣良和さんが講師を務めるファッションデザイン教室「coconogacco(ここのがっこう)」に通いました。

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