スコットランドのグラスゴーでのCOP26開催を直前に控えた10月25日、脱プラを求めるグローバル団体が2021年の「汚染企業ランキング」を公表した。これによると、コカ・コーラ、ペプシコに続いて、ユニリーバが初めて第3位にランク入りした。報告書は「COP26の主要スポンサーでもあるユニリーバが3位となったことは、とてつもない、恥ずべきこと」(egregious, insulting)などと厳しく糾弾した。
これは環境団体ブレークフリー・フロム・プラスチック(Break Free From Plastic=BFFP)が18年以来毎年行っている調査グローバル・ブランド・オーディット(Global Brand Audit)に基づくもの。BFFPの目的は、プラスチック依存から脱却し、プラスチックを使わない社会を実現することで、気候危機を食い止め、途上国や次世代への気候正義を貫こうというもの。世界中から2000の団体と1万1000人余りの個人会員を組織し、毎年、世界45カ国の海岸でプラごみを回収し分析しているのだ。海岸という調査場所の特性上、食品や飲料などのプラごみが多くなるが、漂着するものも含まれるため、パーソナルケア製品も少なくない。報告書によれば、コカ・コーラ、ペプシコは堂々4年連続の上位入り。一般消費財メーカーでは、ユニリーバ以外に、5位にP&G、10位にコルゲート・パルモリーブが入っている。
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