久々にヘアサロンチェーンが株式上場する。Agu、FADE&LINEといったヘアサロンを展開するAB&Companyが10月15日、東京証券取引所より、東京証券取引所マザーズ市場への新規上場を承認されたことを発表した。上場日は2021年11月19日を予定。ヤマノホールディングス、田谷、エム・エイチ・グループ、アルテサロンホールディングス、キュービーネットホールディングスに続くヘアサロンチェーンの上場企業が誕生することになる。18年にキュービーネットHDがJASDAQに上場して以来だ。21年3月期決算が2年連続の営業赤字と厳しい業績が続く田谷、コロナ禍で減益(20年12月期)となったアルテサロンHDと、ヘアサロン業界の盟主が苦戦を強いられている中、AB&Companyがどのように存在感を発揮していくか、その動向に業界の注目が集まりそうだ。

AB&Companyは、直営美容室運営事業、フランチャイズ事業、インテリアデザイン事業の3事業を展開。主軸となる直営美容室運営事業ではAgu、FADE&LINE、富士東洋理髪店といった理美容サロンのほか、ドライヘッドスパのChill Dry Head Spa、ヘアカラー専門店のCS made by SHACHUの専門サロンを全国で600店超を展開。同社が23年10月期を最終年度とする中期経営計画で開示している20年10月期の売上高は96億3000万円と、ヘアサロン業界の中でも大型の上場である。

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