花王とコーセーが化粧品事業のサステナビリティ領域における包括的な協働に合意した。2021年10月8日、コーセーの小林一俊社長が花王本社(東京茅場町)に足を運び、花王の長谷部佳宏社長とともに合意書にサイン。同14日に発表。合意内容には二つの柱がある。一つは「環境保護・循環型社会の実現に貢献する取り組み」で、①包装容器へのさまざまな環境配慮素材の導入②資源循環・アップサイクル施策の共同推進③環境負荷の少ない原料調達などでの協働を想定。もう一つは「社会課題の解決に貢献する取り組み」で、①スキンケアやUVケアなどの啓発活動の共同展開・連携②美容分野で多様な美を尊重した啓発活動の共同推進・連携などの取り組みを予定している。

今後、全体の方向性や枠組みを決めるプロジェクトチーム(仮称)と実務担当者が議論を交わす分科会(同)を立ち上げ、具体的な取り組みを両社で話し合うという。施策や成果が公になるのは、早くても22年以降だが、大手2社が手を組み、ESGの中でも、特にEnvironment(環境)とSocial(社会)に対する取り組みに踏み出すのは、化粧品業界に大きなインパクトを与えることとなる。

化粧品業界に大きなインパクトを与えた
左から花王村上由泰常務執行役員、花王長谷部佳宏社長、コーセー小林一俊社長、コーセー澁澤宏一常務取締役

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