P&Gのオーラルケアブランド「Oral B by Braun」は、充電式電動歯ブラシの最上位モデル「オーラルB iO」シリーズから、機能のシンプル化により手に取りやすくした新モデル「オーラル B iO 7 ブラック オニキス」(オープン価格)を10 月1日に発売した。また、2022年1月28日、「オーラルB iO6 グレー オパール」(同)を発売する。発売に先立ち、9月29日に東京都内で発表会が開催された。

自宅で歯科クリーニングレベルの磨き上がりを実現することをコンセプトに開発された「オーラルB iO」シリーズは、「Oral B by Braun」史上最高の歯垢除去力を誇る。今回発売する「オーラルB iO 7」と「オーラルB iO6」は、20年に発売した高価格モデル「オーラルB iO9」の特徴はそのまま、ブラッシングモード数や機能をシンプル化した製品だ。手に取りやすい二つの新製品を投入することで、手磨きブラシから電動歯ブラシへの“はみがきスイッチ”をさらに推進していく考えだ。

「オーラル B iO 7 ブラック オニキス」(左)と「オーラルB iO6 グレー オパール」

世界中で展開された「オーラルB iO9」は、先行発売したアメリカでは、予約販売数が3日で完売という記録を達成。日本では、2カ月分の出荷予定数を1日で出荷するほど好評を得たという。発表会に登壇した、P&Gオーラルケアアジア部長シニアディレクターの大川正樹氏は、「オーラルB iO9」発売以降、「オーラルB iO」シリーズが急成長したことに触れ、「2万5000円以上の高価格帯電動歯ブラシ市場が1.5倍以上に成長しました」と述べた。

また、大川氏は、「オーラルB iO」シリーズの好調の背景には新型コロナウイルス感染症の拡大の影響もあるとし、「健康や衛生管理への意識が高まりつつある中、長期的なマスク生活で口腔環境が見直され、電動歯ブラシを使った“自宅でも、より質の高いセルフケア”を望む人が増加しています。また、お口の健康と全身の健康が深い関わりを持つこともさまざまな研究で明らかにされており、例えば、日本の“国民病”とも言われる歯周病は、糖尿病や心疾患をはじめとした全身疾患との関連や、ウイルスが侵入しやすくなるなどの影響も指摘されています」と述べた。

続いて登壇したP&Gオーラルケアシニアマネージャーの長村汐乃氏は、「超高齢化社会においては、より健康的な習慣としてセルフケアの質の高さを追求することが、今後のオーラルケアの在り方です」と述べ、毎日のオーラルケア習慣の質を見直すことが必要であり、その一歩として電動歯ブラシへの“はみがきスイッチ”が重要であると強調した。

月刊『国際商業』2021年12月号掲載