資生堂のパーソナルケア事業の譲渡は、2021年7月1日に完了した。対象事業のうち、国内事業は会社分割(吸収分割)され新会社のファイントゥデイ資生堂に承継。ファイントゥデイ資生堂の全株式はCVCキャピタルが投資助言するファンドが出資するOriental Beauty Holding(OBH)に譲渡されたが、資生堂はOBHの完全親会社であるAsian Personal Care Holdingの株式の35%を取得し、CVCキャピタルと協力して、OBHを支援していく。一方、海外の対象事業については、現地の法制度に対応すべく、それぞれの資生堂海外子会社からOBHの各海外子会社に承継される。
新たに発足したファイントゥデイ資生堂の初代社長に就いたのは小森哲郎氏。マッキンゼー・アンド・カンパニーに18年間勤めた後、日本企業の経営革新を追求するため経営者の道に進んだ。「企業文化の異なる3社を手がけた」(小森社長)が、その一つはカネボウの再建。後のクラシエホールディングスで、日用品、製薬、菓子の3事業の業績改善と成長戦略を進めてきた実績を持つ。
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