ブラックストーン・グループと武田コンシューマーヘルスケア(TCHC)は、武田薬品工業からTCHCの全株式のブラックストーンへの譲渡完了(クロージング)を前提として、アリナミン製薬の代表取締役社長および副会長を内定したことを明らかにした。TCHCの社長である野上麻理氏は新会社の副会長となり、社長には本多英司氏が就く。

野上氏は、2018年に同社に入社し、日本を中心とする同社のコンシューマーヘルスケア事業を牽引。ブラックストーンは、クロージングを前提に、TCHCが新たにアリナミン製薬としてスタートするにあたっての同社の事業戦略の方向性について野上氏と慎重に協議を重ねた結果、アリナミン製薬を率いる新たな代表取締役社長として本多氏を起用するという結論での合意に至った。野上氏は引き続き副会長として、アリナミン製薬にとどまり同社の立ち上げをサポートする。
本多氏は、1977年にエーザイに入社し、日本事業の責任者に加え、海外事業責任者として欧米亜中の各リージョンを経験し、副社長を務めている。コンシューマー事業は2005年に「薬粧事業部長」に就任して以来、2011年まで「ジャパンプレジデント」として牽引した。現在は、ブラックストーンのシニアアドバイザーと共に、あゆみ製薬の取締役会長(非常勤)を務めている。