関係各所をつなぎ原料廃棄の低減に動く
世界的な移動の自粛で航空便や船便が減便。コロナ禍では原料や素材の輸入に遅れが出ている。その影響は原料・素材供給企業の原料の入荷遅延となって現れる。一方で、自社在庫品に関しては、ファンデーションや口紅などマスクで隠れる部位に使用するメイク関連の原料は出荷が鈍化、売れ行き不振で廃棄につながりかねない状況に陥っている。生産や入荷を調整することで在庫圧縮を進めており、適正在庫の備えが必要になってきている。
とはいえ在庫の調整は最終納入先である化粧品メーカーの生産計画とも深く関係している。一企業単独で適正在庫を実現するのは難しく、仕入先と納入先がきちんとコミュニケーションしたうえで進めなければならない。加えて、海外原料であれば商社機能を持つ原料供給会社もかかわってくるため、各所の調整が必須となる。一言に原料調達といっても、課題解決は一筋縄ではいかないのが現状だ。
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