ポーラ・オルビスホールディングスは、社内ベンチャー制度から設立した「株式会社 encyclo (エンサイクロ)」のプロダクトブランド「MAEÉ(マエエ)」から、下肢リンパ浮腫の人へ向けた第1弾商品として、医療用弾性ストッキング(一般医療機器)を12月12日に発売。11月18日にオンラインストア(https://maee.jp/)で予約を開始した。
発売するのは「MAEÉ コンプレッションストッキング(シティベージュ)」(1万1400円)と「コンプレッションタイツ(シアターブラック)」(同)の2品で、サイズ展開はS~M、M~Lの二つをそろえる。
encyclo は、リンパ浮腫で悩む人の「おしゃれやファッションを楽しみたい」というニーズをかなえ、前向きな気持ちになってほしいとの思いから、プロダクトブランド「MAEÉ」を立ち上げ、ビューティーの視点も取り入れた弾性ストッキングの開発への取り組みに至った。
リンパ浮腫とは、がんの手術や治療の影響で、リンパ液の流れが悪くなりむくんでしまう状態のことで、一度発症すると完治が難しいと言われている。治療には医療用弾性着衣による圧迫が欠かせない一方で、日々身に着けるものであるため、機能性に加えて、履き心地、ファッション性なども求められている。
今回発売する医療用弾性ストッキングは、医療機器メーカーとともに、リンパ浮腫の当事者・医療者などの声を取り入れながら開発しており、姿勢や体勢を変えても、関節部分などに食い込みにくく、リンパの流れを妨げにくい糸を使用している。また、弾性糸の選択や組み合わせを工夫することで、圧迫力と自然な透明感を実現した。
encyclo は今後、リンパ浮腫で悩む人がより楽しく心地よく過ごせるよう、レッグウェアだけでなくインナーウェアなども含め、製品ラインアップを拡充していく予定だ。