暖冬に影響されないビジネスモデルに挑む。エステーのサーモケア事業は、市場環境の変化への対応を急ぐ。同社の推計によると、使い捨てカイロの市場規模(18年4月~19年3月)は、前年比24%減の232億円。最需要期に寒波がきた17年4月~18年3月は300億円の大台に乗ったものの、厳しい状況に回帰。暖冬の影響は、サーモケア事業に変革を迫っている。

そこでエステーは18年秋、「On Style(オンスタイル)」を立ち上げ、気温に左右されない商品展開を進めている。冷え対策がテーマで、働く女性にターゲットを絞り、温めるカイロをヘルスケアアイテムとして訴求している。昨秋に発売した「おなか用」は、計画比1.7倍とスタートダッシュに成功。流通各社の評価は高まっており、配荷店数も目標値を超えた。「ただ、店舗によって売れ行きにばらつきが大きいのが課題」と砂子坂章事業部長は現状に満足していない。

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