ビューティーエクスペリエンスは、エタノールを配合したハンドジェル処方の除菌効果に関する研究を実施した結果、エタノール濃度を30%に抑えた処方においては塩化ベンザルコニウムを追加配合する事で、70%エタノールを配合した医薬部外品処方と同等の除菌効果が見込まれる事を確認したことを発表した。なお、塩化ベンザルコニウム(別名ベンザルコニウムクロリド)とは、陽イオン界面活性剤の一種で、防腐剤、殺菌、消毒などの用途に用いられている。同社は、今回得られた知見をエタノールによる手肌の荒れを考慮した製品の開発へと応用していく。

手指の除菌目的のために使用するジェル製品においては、エタノール濃度70%の製品が主流となっているが、エタノールには手指の脂質を落としてしまう作用もあり、頻繁な使用によって手荒れにつながる恐れがある。そこで、同研究ではエタノール濃度を30%に抑え0.05%の塩化ベンザルコニウムを配合したジェル処方を開発し、使用直後から使用後1時間までの除菌効果について検証を行った。その結果、ビューティーエクスペリエンス開発の30%エタノール+0.05%塩化ベンザルコニウム配合ジェルは市販の70%エタノール配合ジェル(指定医薬部外品)と同等の除菌効果を持つことが確認されたという。