第1回化粧品開発展大阪および第1回国際化粧品展大阪が9月9~11日の3日間、インテック大阪において開催された。

これまで化粧品開発展、国際化粧品展とも東京でのみ開催していたが、関西エリアや九州、四国の化粧品に携わる事業を展開している企業は、社員のスケジュールやアクセスの観点から、より近いエリアでの開催を望む声が多かった。それを受けて満を持しての大阪開催となった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、当初は開催自体も危ぶまれたが、来場者のアルコールによる手指消毒の徹底など感染対策をとることで開催を実現した。

これまでの展示会同様、基調講演やアカデミックフォーラムなどを充実していたのに加え、アットコスメ上期ベストコスメアワードの受賞商品も展示された。ポーラ化成工業研究・企画担当取締役執行役員/フロンティアリサーチセンター所長の末延則子氏の「ポーラが取り組む研究開発イノベーション~日本初のシワ改善部外品に行きついたゼロからのチャレンジ~」、アルビオン常務取締役研究本部本部長の染谷高士氏による「こだわりの商品が生まれるまで アルビオンのモノづくり」といった基調講演のほか、アイスタイルの吉松徹郎代表取締役社長兼CEO、一般社団法人日本化粧品検定協会の小西さやか代表理事による、消費者が求めるコスメを読み解く最新の化粧品トレンドを探る特別講演、ピカソ美化学研究所の八木伸夫社長による「新しい生活様式における売れる化粧品開発」といった専門セッションが行われた。

アットコスメ上期ベストコスメアワード受賞商品が展示

企業ブースでは、OEM、原料・添加剤、容器、研究機器、販促・ブランディングといった化粧品に関わる企業が出展。国際化粧品展においては、前回の東京開催同様幹細胞やCBD(カンナビジオール)といった特殊な原料や成分を採用した化粧品を展示している企業が目に付いた。

OEM、原料など化粧品関連企業が出展

一方、来場者は化粧品に関わる企業の従業員のほか、クリニックの看護師、ビューティサロンのオーナーなど様々。会場に設置されたブースを熱心に見て回っていた。

大学などの研究発表ゾーンも多くの人が集まった