医療現場の習慣を取り入れた除菌シートの提案を積極化
メディカル分野や食品衛生分野といったBtoBビジネスで培ったノウハウをコンシューマー向け商品にも落とし込む――。「衛生」「環境」「健康」を軸に事業展開するサラヤは、エビデンスが確立した効果の高い商品を消費者に提案することで市場での存在感を高めてきたが、新型コロナ禍のなか、これまでの知見を生かした商品の開発、提案をより強化している。
手指消毒剤に関しては、もともと医療現場で使われている業務用品と同等レベルの商品であることを周知し続けてきた。消費者のなかで信頼感が醸成されていたこともあり、店頭での引き合いが強い。商品力の高さが認知されていることは間違いないが、その効果を店頭で前面に打ち出してきたことも消費者の購買を加速した。というのも同社が販売する手指消毒液は、ブランドを前面に押し出すのではなく、「広範囲のウイルス/細菌の除去」「広範囲のウイルス/細菌に効く」といったように効果実感をストレートにパッケージで伝えているからだ。コンシューマー事業本部の山田哲本部長は、「1月に日本国内で感染者が確認された頃に店頭で最も引き合いがあったのはサラヤのアルコール手指消毒液。実際にお客さまアンケートを実施すると最も重視するのは“確実に効果のあるもの”という調査結果も上がってきていました」と振り返る。
この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。
- 1
- 2