ゲランは、「社会の持続的発展」のための様々な取組みを紹介するサステナビリティイベント「SUSTAINABILITY AT THE HEART OF GUERLAIN」を、10月23日に東京都内で開催。当日は、フランス本社からローラン・ボワロ社長とサステナビリティ開発担当ディレクターのサンドリーヌ・ソメール氏が来日し、ゲランの目標とユネスコとの新たなパートナーシップについて発表した。

フランス本社社長 ローラン・ボワロ

同社は2007年からサステナブルの取り組みへのコミットメント「IN THE NAME OF BEAUTY-美の名において」をメゾンのビジネス戦略の要として位置づけている。

ローラン・ボワロ社長は、「2019年、サステナブルにおけるコミットメントにおいて目標“ゲランの誓い”を明文化しました。この12年間ゲランは、主に四つの取組み“生物多様性の保全”、“エコデザイン”、”気候変動の対策、“社会的責任”において活動をしてまいりました。その中でも、生物多様性の保全であるミツバチの保護は活動の大きな軸となっています」とメッセージを発信した。

続いて登壇した、サステナビリティ開発担当ディレクターのサンドリーヌ・ソメール氏からは、ゲランの取組みについて紹介。「ゲランにとってミツバチはメゾンのシンボルですが、ミツバチはその価値に留まらず、ポリネーター(花粉媒介者)としての役割を担い、植物や作物の生産に欠かせない生物です。しかし、今ミツバチは世界的に減少していることが問題となっています。今までもミツバチの保護と理解のため、多くの活動を実施してまいりました。新たに、今年10月ユネスコと養蜂活動において5カ年のパートナーシップを結ぶことになりました。この活動の目的は世界中の養蜂家を育成・支援することであり、まずはユネスコの生物圏保護区において活動を開始します」と述べた。

日本でもこの活動を支援するために、ゲランは日本の在来種である“ニホンミツバチ”をはじめとするミツバチの保護活動の開始を発表。当日は、日本在来種みつばちの会の藤原誠太会長も登壇し、日本の自然を守るに欠かせないニホンミツバチ保護の有用性について語った。

日本においてゲランは今後、ハチ由来成分の治癒力に着目したエイジングケアシリーズ「アベイユ ロイヤル」の売上げの一部を“ニホンミツバチ”をはじめとするミツバチの保護活動に寄付。また、ミツバチの大切さを学ぶ活動として、フランス本社が18年から行っている「BEE SCHOOL(ハチの学校)」の活動に紐づいた啓蒙活動を日本の養蜂家と協働して20年から開始する。