1米ドル=107円
1元=15円
1台湾ドル=3円
2019年9月時点

あなどれない台湾化粧品企業の存在感

親日で参入障壁も低い、だからといって攻略しやすい市場とは限らない――。日系化粧品企業も早くから参入している台湾は特異な化粧品市場を形成している。日本製の製品に対する信頼は高く、それは化粧品も同様。なかでも資生堂、コーセーの雪肌精、アルビオン、SUQQU、SK-Ⅱなどの人気ブランドは入荷待ちになる。ただ一方では、セルフカテゴリーは価格競争に陥りがちな厳しい市場でもある。

台湾国内の経済状況を見ると、失業率も低水準で推移しており、売り手市場。加えて、米中貿易摩擦を好機と見込んで台湾経済部が今年1月に中国本土に進出している台湾企業を回帰させるために工業用地を提供する優遇策をとるなど、政府の動きが活発になっている。今年8月には台湾経済部の沈栄津部長が、2019年内の台湾への回帰投資額が累計で7000億台湾ドル(2兆1000億円)超にのぼる見通しを示しており、これによりさらに雇用が促進されることが見込まれている。一方で企業にとっては、雇用コスト増にもつながるため、より強固な収益構造の構築が求められるようになりそうだ。

この続きは会員の方のみご覧いただけます。