カネボウ化粧品は、2019年9月、グローバル戦略ブランド「フリープラス」をタイに導入する。タイへの導入を皮切りに、アセアン地域でのグローバル展開を開始。中華圏のみならず、アジア全域でのグローバル展開を加速していく考えだ。
フリープラスは2001年にカネボウ化粧品の長年の敏感肌研究から生まれたブランド。05年から中国に導入し、海外展開をスタートさせた。15年頃から敏感肌意識のある中国の女性たちの間で洗顔料「フリープラス マイルドソープ」が話題となり、大ヒット。現在ではブランドの主力商品となっている。
17年からはグローバルでのマーケティング戦略を加速化。初めて中華圏専用イメージキャラクターHEBEを起用し、ブランドメッセージを”謝謝敏感”に変更した。敏感であることをポジティブに捉えたこのメッセージが敏感肌意識のある女性たちの共感を呼び、受け入れられることで飛躍的に伸長。現在では海外売上比率が8割以上となり、同社を代表するグローバル戦略ブランドへと成長した。
19年1月からは本拠地である日本でのブランド育成強化を行っているが、今回さらなるグローバル化を加速させるため、タイでの販売を開始。タイにおいては、近年現地で成長著しく、日本の化粧品に興味のある顧客が多い日系ドラッグストアを中心に導入し、順次展開を拡大していく考えだ。「フリープラス」専用什器およびカウンターを採用し、敏感肌向けスキンケア(ダーマスキンケア)コーナーで展開。また、ECでも販売していくとしている。