ポーラ・オルビスグループのディセンシアが敏感肌専門ブランドとして新たに攻めの姿勢を見せている。敏感肌ケアは「ハイプレステージケア」であるという新たな価値観を提唱し、チャネルを拡大。通販のみで展開していた同ブランドのカウンセリング拠点として、9月4日に伊勢丹新宿本店にリアル店舗をオープンすると発表し、7月26日には戦略発表会を開催した。

ディセンシアの山下慶子社長

戦略発表会において、山下慶子社長は「ディセンシアは通販でありながら顧客に会う機会を大切にしてきたブランドでもありました。これからは新チャネルをカウンセリングの拠点として活用することで、いままでのご愛用者を大切にしながら、ディセンシアをご存知なかった新たなお客様の出会いに繋げたい」と初めてのリアル店舗への意気込みを語った。

また同会では、新たに投入する新シリーズ、新商品も紹介。ディセンシアは特許技術「ヴァイタサイクルヴェール」による刺激のブロックとバリア機能の向上という原因そのものにアプローチする敏感肌ケア処方で、2007年当時から“一歩踏み込んだ敏感肌ケア”を提供してきた。11年には新シリーズ「アヤナス」を発売し、従来の敏感肌化粧品にはなかった高付加価値型の機能価値を訴求。そして今回、チャネルを拡大するとともに、「現代型敏感肌層」に向けた商品として新シリーズ「ディセンシー」とシワ改善美容液「アヤナス リンクルO/L コンセントレート」を発売する。

新シリーズディセンシー

「ディセンシー」は、敏感肌の角層は、健常肌に比べ角層そのものに空間がないことに着目。これを「角層硬化」と定義し、抗硬化ケアにアプローチする商品として新たな価値を提供する。また、これまで効果実感に時間がかかるという敏感肌ケアの常識を覆すような“早さ”にもこだわった。24時間で角層のオールエリアにアプローチし、立体角層へと開花させる独自技術「バスケットウィーブ処方」が、素早い肌実感を実現するのだ。

 

アヤナス リンクルO/L コンセントレート

「アヤナス リンクルO/L コンセントレート」は、表皮エリアの「面ジワ」と真皮部分に原因がある「線ジワ」のそれぞれをケアする全顔用美容液。二つのシワはどちらもバリア機能が低下し、硬化した角層が原因で起こり、面ジワは表情などによる微弱振動の繰り返しにより、角層が折れてしまって生じるシワ、一方の線ジワは肌内部で微弱炎症が繰り返し、コラーゲンが破壊されることで発生するシワだ。これらのシワを改善するため、表皮と真皮の二層にアプローチする「ダブルリンクルレイヤー設計」を採用。シワ改善有効成分である「D-リンクルアミド」を配合し、表皮を柔軟化させ、“速攻ハリ感”を叶えるケアとともに、真皮のコラーゲン構造を立て直し、深いしわを改善する真皮エリアのケアを同時に行うことができる。

これらの新商品は、伊勢丹新宿本店の店舗オープンとともに先行発売を開始。一般発売は10月1日の予定だ。