スイス発祥の最高峰スキンケアブランド、ラ・プレリージャパンが、4月から竹澤隆史新社長のもと始動した。今後は、既存のロイヤルカスタマーを維持しつつ、新たな富裕層を取り込み、アートとサイエンスを融合させた唯一無二のラグジュアリースキンケアとして、百貨店市場の中でより存在感を高めていく方針だ。

竹澤隆史新社長

ラ・プレリーグループはグローバルでは前年比140%以上と順調に成長し続けている。これを牽引しているのは中国圏だ。本土で160%、香港で150%と大きく成長している。中国圏からのインバウンドの恩恵を受け、日本でも2018年は130%以上の成長で終えている。19年も成長は継続。特に4月は5月1日からの価格改定前の駆け込み需要もあり、大きく伸長した。市場が弱体化するいま、グローバルでの価格統制とはいえ、全ての製品を3~5%値上げしたというのは痛手に見えるが、国内最高レベルのロイヤルカスタマーを抱えるラ・プレリーだけあって値上げの影響はさほど大きくはない。製品の平均価格、そして顧客単価がともに約6万円と、他の追随を許さないハイエンドぶりは変わらない。しかし、売上げの60〜70%を安定した顧客層で維持しているものの、その他のほとんどはインバウンドが占める売上構成では、今後を考えれば、日本人の新客獲得に向けての施策が大きな課題となる。

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