マツモトキヨシホールディングス(マツキヨHD)とココカラファイン(ココカラ)は4月26日、資本業務提携に関する検討および協議を開始することを決議し、覚書を締結したことを明らかにした。両社の長期的な発展と継続性のある協業を追求するため、相互に相手方の株式を保有する資本提携に向けた協議を開始する。具体的な内容および条件については、今後両社協議のうえ決定する予定。2019年度上期中の合意および最終契約の締結を目指す。
業務提携具体的な内容は、両社で設置する「資本業務提携準備委員会」のもと、企画立案、検討および検証を行い、関係法令を遵守しつつ、検討および協議を進めていく。
マツキヨHDは、「1st for you. あなたにとっての、いちばんへ。」をグループの経営理念に掲げ、常に生活者視点で新たな付加価値創造と心を込めたサービス提供で継続的な成長と企業価値向上を図り、日本全国に1654店舗(うち調剤薬局289店舗/2019年3月末現在)を展開。ドラッグストア業界のリーディングカンパニーとしてさらなる飛躍を図っている。
一方、ココカラは、「人々のココロとカラダの健康を追求し、地域社会に貢献する」の経営理念の実現に向け、日本全国に展開する1354店舗(うち調剤薬局292店舗/2019年3月末現在)と介護周辺事業との連携を図り、医療・介護に携わる多職種連携により地域における在宅医療・介護を一体的に提供する「地域におけるヘルスケアネットワークの構築」を社会的使命と位置づけ推進している。
両社は、地域の生活者の健康と美容の増進、生活の充実に最大の価値を置くという共通の理念を持ち合わせており、また、都市および都市周辺部に多くの店舗を展開するという共通の特徴を有している。加えて、店舗の展開エリアを相互に補完できる関係にあることから、今般の資本業務提携を契機に、互いの各種リソースやインフラ、ノウハウなどの経営資源を相互に活用することで、さらなる発展を図る。
資本業務提携を通じ、両社で合計3000 店舗超を展開するドラッグストアと調剤薬局のシナジー効果を追求するとともに、医薬品等商品の仕入に関する調達面および物流面の共同化やプライベートブランド商品の共同開発などを進め、両社で競争力を向上させながら、地域社会に新たな価値を提供することを目指す。