ファンケルは、2019年3月期第3四半期決算について、連結の全体売上高が前年同期比14.4%増の933億1600万円、営業利益は同51.6%増の106億6400万円、経常利益は同47.5%増の106億400万円、第3四半期純利益は同50.5%増の72億8500万円となった。
セグメント別業績としては、化粧品関連事業売上高は同9.6%増の541億800万円。ファンケル化粧品は、18年9月から行っているスキンケアラインの刷新と即ハリ実感製品の「リンクルクリーム」により同12.6%増の427億800万円。アテニアも堅調に推移し同3.8%増の88億600万円となった。一方、ボウシャは北米セフォラ向けの売上げが苦戦した影響などで、同11.5%減の20億5200万円となった。
全体を大きく牽引した栄養補助食品関連事業の売上高は338億5500万円と同26.0%増。次期スター製品候補である「内脂サポート」の流通チャネルへの拡大と積極的なプロモーションによる高い販売実績と、中国向け越境ECで好調な「年代別サプリメント」が主な要因とされている。
販売チャネル別戦略を見ると、通信販売では広告先行成長戦略により多くのお客を獲得。今後はライト層のミドル・ヘビー層への育成を強化する考えだ。直営店舗は、好立地に厳選した出店と、内外美容提案を強化した「新ファンケルショップ」へのリニューアルを推進。非改装店と比べ、前期比売上げ5パーセント増というリニューアル効果が得られている。