化粧品業界は引き続き追い風

――昨年は、台風の影響で関西空港が浸水するなど、関西エリアに来訪する観光客の減少が懸念材料になっていました。

神崎 当社の工場の屋根が飛ぶなど若干の被害はありましたが、生産に支障を来すような事態にはなりませんでした。化粧品の購買に関しても、依然としてインバウンド・アウトバウンド需要が続いており、化粧品業界全体が活況です。翻って内需を見ると、新製品がヒットしたなど明るい話題もありましたが、特段、成長する要素が見つかりません。構造的には少子高齢化で人口が減少するなかで、化粧人口も縮小しているトレンドは変わっていません。インバウンド・アウトバウンドについても2019年1月1日から中国の電子商務法が施行され、ライセンスを持つ業者以外はインターネット上で商品を販売できなくなります。メーカーにお話を聞いても若干のネガティブインパクトを予想しているところもあり、従前のような勢いは薄れるかもしれません。ただ、それでもメイドインジャパンの化粧品を使いたいという愛用者は多く、正規の越境EC等による購買は続くと思われます。

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