資生堂は、新研究所「資生堂グローバルイノベーションセンター(以下GIC)」を10月31日に横浜・みなとみらい21地区に竣工し、12月中旬から順次研究活動を始める。2019年4月には、お客が利用できる美の複合体験施設を1階と2階にオープンし、本格的に稼働する予定だ。

GICは、お客、国内外の最先端研究機関、異業種など多様な知と人の融合によって、これまでにない価値を生み出すための拠点。呼称を「S/PARK(エスパーク)」とし、多くの人に親しみを持って気軽に立ち寄っていただける研究所となることを目指す。S/PARKは、多くの人が集まる「資生堂のパーク(公園)」と、イノベーションが次々とうまれる「スパークする研究所」という2つの意味を込めた呼称だ。

GICは、「都市型オープンラボ」として国内外の最先端研究機関や異業種などから集約した多様な知見、情報、技術を融合させて最適な価値をつくることで、国や業界を超えたイノベーションを実現する。また、基礎・基盤研究を担う日本のGICを中心に、現地のニーズに合わせた価値開発を行っている海外の研究所をつなげる「ハブ&スポーク体制」により、世界中のお客・技術情報の一元化と、世界中に向けた価値の発信も実現する。これらの全く新しい発想に加え、充実した研究設備や働きやすい環境を整備することで研究員の発想力を高めていく考えだ。

19年4月にオープンする「美のひらめきと出会う場所」をコンセプトにした美の複合体験施設は、食と美の研究から生まれたメニューを楽しめる「S/PARK Cafe」、資生堂ランニングクラブの知見などに基づく美しくなるプログラムを体験できるスポーツ施設「S/PARK Studio」、オリジナル化粧品をつくることができる「S/PARK Beauty Bar」、最先端技術が感じられる体験型ミュージアム「S/PARK Museum」の4コンテンツで構成する予定だ。