コーセーは、肌とスキンケア製剤のもつ「電気的親和性」に着目した研究の知見を具現化し、肌への吸着性に優れた浸透製剤「イオン化カプセル」を開発したことを明らかにした。
化粧水や乳液といったスキンケアアイテムは、肌をうるおいで満たすことで、肌本来の基本機能であるバリア機能を高める重要な役割を担うとともに、毎日の継続使用によりハリ・ツヤのある肌へと導き、見た目の印象にも大きな影響を与えるため、効果的にうるおいを肌に届ける仕組みの設計は非常に重要だという。同社はこれまで、製剤の浸透性を高める技術として「生体親和性」に着目し、リン脂質を用いたカプセル化技術や、浸透促進成分を配合するなど、さまざまなアプローチで研究を行ってきた。今回開発された新規浸透製剤「イオン化カプセル」は、生体細胞の構成成分でもあるリン脂質をベースに、細胞間脂質構成成分であるコレステロールと、プラスに帯電しているカチオン性成分を用いることで、マイナスに帯電している肌表面へ電気的に素早く吸着し、角層の深くにまで効率的にうるおいを浸透させることが可能となっている。★