資生堂は1月11日、アメリカ地域本社であり連結子会社であるShiseido Americas Corporationを通じて、米国のベンチャー企業Olivo Laboratories(オリボラボラトリーズ・以下Olivo社)の保有する革新的なXPLTM(Cross-linking Polymer Layer・架橋ポリマーフィルム)技術を応用した「Second Skin(セカンドスキン)」および関連事業に関する資産譲渡契約を締結し、譲渡手続きを完了した。

Olivo社は米マサチューセッツ工科大学の皮膚科学の世界的権威であるRobert Langer博士、同大学のDan Anderson博士、およびマサチューセッツ総合病院のRox Anderson博士によって2015年に創設された。

同社の特許技術である「Second Skin」は、ポリマーベースのクリームの上に専用の乳液を重ねて塗ることで、肌と一体化し凹凸を補正する人工皮膚を肌上に形成し、これまでの化粧品や美容整形などでは不可能であったシワやたるみを瞬時に隠すことを可能にする。

この革新的技術はLanger博士をはじめとする科学者が、ヘルスケア技術を専門とするベンチャーキャピタルPolaris Partnersのサポートを受けて開発した。

今回の資産譲渡により、Olivo社の研究開発チームはShiseido Americas Corporationに移籍し、資生堂グループの研究技術開発をサポートしていく。

今後は、Olivo社の「Second Skin」技術と資生堂グループの研究技術開発力とグローバルでのマーケティング力の相乗効果で化粧品ビジネスの新領域を開拓し、即効性のあるシワやたるみの補正や高い効果が持続するスキンケアや日焼け止めの開発などの多くのベネフィットを世界中のお客に提供する考えだ。