記録的な猛暑が繰り返されるようになった英国でこの夏、新しいカテゴリーが注目された。それは「クーリング(冷感)ビューティー」だ。日本ではすでにクーリング商品が花盛りだが、従来英国の夏のビューティー商戦といえば、ホリデー需要に向けたサンオイルやプロテクション、アフターサンケア商品、皮膚に着色して日焼けしたように見せるセルフタンニング商品が主役だった。「暑さそのもの」への対処を目的とした商品は以前から単独に存在していたが、ブランドや小売側が「クーリング・ビューティー」という独立したカテゴリーとして括り、そう名付けて売り出すようになったのが新しい現象だ。
実は、気温が30度を超える猛暑は今に始まったわけではなく、英国は70年代にも今年より暑く乾いた夏を経験している。しかし以前と異なるのは、熱波の到来が20年に一度の異常現象ではなくほぼ1年おきとなり、しかも何日も高気温が続くようになったことだ。家庭から公共交通にいたるまで、クーラーがほとんど普及していない上、近頃は電力消費と排熱問題などへの配慮で新たなエアコン設備の導入が制限され始めている。「クーリング・ビューティー」としてクリーム、スプレー、冷凍庫で冷やして使うジェルなど、多様な商品が登場したのはこうした事情が背景となっている。
この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。






















