ダイソンは9月2日、新デバイス「ダイソンカメラジェットフロッサー付き電動歯ブラシ」(7万9800円※編集部調べ)を発表。口腔ケア市場へ参入することを明らかにした。同製品は、Gap Optical Targetingテクノロジーを搭載したカメラが歯間を検知。ブラッシングしながら歯間を的確にフロスできる。機械学習によりコントロールされるマクロレンズカメラが歯間をリアルタイムでとらえ、必要な箇所に正確にマウスウォッシュをジェット噴射。世界中の90%以上の人が面倒だと感じているフロスやマウスウォッシュなどのオーラルケアルーティンを大幅に簡略化し、「口腔ケア全体を再発明する」ことを目指して開発した電動歯ブラシだ。ダイソンシンガポールのエンジニアであるSteven Ong(スティーブン・オン)氏は、「ダイソンが行うすべてのことは、ユーザーが直面する問題やフラストレーションを深く理解することから始まります」と語る。

最大の特徴は、ブラシヘッドに搭載された約1平方mm、10万ピクセルの超小型マクロカメラと、AI機械学習アルゴリズムによる精密なGap Optical Targetingテクノロジーだ。このカメラが1秒間に28枚の画像をキャプチャ。臨床の段階でユーザーが使っている画像や動画を40万以上収集し、このデータを生かして機械学習を繰り返し、歯や歯茎を特定する精度を高めている。

このシステムを搭載した「カメラジェットフロッサー付き電動歯ブラシ」は正確に特定した歯のすき間に向かって円錐形のジェット水流をピンポイントで噴射。優れたプラーク除去効果を発揮する。従来の針のような水流とは異なり、円錐形に広がることで歯茎への不快な圧力を分散させるなど、これまで満たされなかった生活者のニーズにも寄り添う。

ハードウェアや専用のケア成分においても、ダイソンならではの高いこだわりが貫かれている。従来の一定角度で揺れる電動歯ブラシとは異なり、振動角度が絶えず変化する「可変音響振動技術」を採用することで、歯の表面に密着した毛先が常に動き続け、確実に汚れをかき出す。また、柔軟なシリコンを用いたアンチグラビティタンク設計を採用しており、本体をどのような角度で傾けても空気の巻き込みを最小限に抑え、安定したジェット噴射を実現している。

本体のほか、カメラが歯間を正確に捉えられるように泡立ちを抑えた専用ハミガキや、刺激の少ないノンアルコールの専用マウスウォッシュも順次発売する計画だ。

発表当日には日本国内のダイソン直営EC、アマゾンなどのECプラットフォームでの展開を開始。スティーブン氏は、「朝の段階でいろんなプラットフォームですでに100台売れた」と語り、発売初日から早くも高い関心を集めている。

WHOのデータでは、世界で35億人以上が口腔ケアに悩みを抱えている。今回ダイソンが発売した「カメラジェットフロッサー付き電動歯ブラシ」は、業界に一石を投じる存在となりそうだ。

月刊『国際商業』2026年11月号掲載