グローバル市場で存在感を維持するK-Beauty。その基盤には、活発な原料・処方開発がある。韓国最大級の化粧品原料展示会「in-cosmetics Korea」がソウルで開催された。会場には世界各国から原料メーカーが集結し、先進的な有効成分やサステナビリティに対応した新素材、革新的なテクスチャー技術などが提示された。本リポートでは、世界的なヒット商品やトレンドを支える処方開発の最前線を示し、業界関係者が捉えるべき原料開発の最新動向と、今後の商品開発の方向性を整理・考察する。
製品への搭載が進む話題の新規成分
2026年7月初旬、「in-cosmetics Korea」の視察、および活況を呈する韓国コスメ市場の最新動向調査の目的で韓国を訪問した。in-cosmeticsは化粧品・パーソナルケア分野の原料・技術に特化した世界的な国際見本市であり、4月にEU、7月に韓国、9月にブラジル、11月にタイと、1年に4回にわたりグローバルで開催されている。
今年4月にフランス・パリで開催された「in-cosmetics global」において、展示されていた新原料の中ではPDRN(ポリデオキシリボヌクレオチド)がひときわ目立っていた。また昨年はエクソソーム関連や、韓国人の美しい肌の代名詞とも言えるグラススキン訴求が圧倒的に多く、ここ数年、韓国コスメの勢いを日本国内外で強く感じていた。この勢いはアジア圏にとどまらず、欧州、特にファッションおよびコスメ流行の発信地であるフランスにおいても、店頭で韓国コスメが棚を大きく占拠する事態となっていた。韓国国内では実際にどのようなことが起きているのか、日本と何が違うのか、そしてわれわれが学ぶべきところは何か。これらを現地で直接見る必要があると強く感じたのが、今回の視察のきっかけである。
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