先月、骨折の理由を記した。何度も説明するのが面倒だったからだが、発売日直前にギブスが外れ、結局、会う人に説明を繰り返した。昨今、情報の賞味期限は短い。誰でも、いつでも情報発信できる。月刊の国際商業はタイムリー性に欠け、私のような事態が起きる。だが、この時間軸に価値がある。足元の情報をスピーディーに届ける役割は他に譲り、じっくりと腰を据えて業界動向や企業戦略に向き合い、広く深く考えを巡らせ読者に届ける。この存在意義を大切にしてきた。2025年12月8日、経産省は「化粧品産業競争力強化検討会」を立ち上げた。「業界共通の課題をその根本から分析・整理して自主的・具体的な行動を促すとともに、産業政策的な対応の検討を開始すべき時期に来ている」という行政の危機感は、裏を返せば、課題解決に対する業界の動きが鈍かったことを意味する。光栄なことに、委員の一人に選ばれた。たくさんの取材から得た多種多彩の意見。それを分析し発信してきた経験を生かし、業界の未来に貢献したいと思う。26年も、よろしくお願いいたします。

月刊『国際商業』2026年02月号掲載