一般社団法人日本二酸化塩素工業会(JCDIA)は、二酸化塩素ガスによる浮遊ウイルス低減性能を試験・評価する規格が2025年9月に発行されたことを受け、これに関するメディア勉強会を、10月1日にステーションコンファレンス東京にて開催した。
二酸化塩素ガス製品を巡っては、21年から24年にかけて複数の販売事業者の広告表示に対して消費者庁より景品表示法違反に基づく措置命令を受ける事態が発生。また、これまで販売事業者は各自で設定した試験条件・方法で製品の有効性を評価しており、評価基準が統一されていなかったため、消費者にとって品質・性能に関する判断が難しいという課題があった。こうした状況を踏まえ、消費者が試験基準に基づく情報を参考に、二酸化塩素商品を選択できるようにするためには、広告表示ルールの整備に加えて、性能を客観的に測定する共通の試験方法が不可欠と判断し、JSA規格「JSA-S2021 二酸化塩素ガス製品―浮遊ウイルス低減性試験方法・浮遊ウイルス低減効果―大形試験チャンバー法」を策定した。
勉強会では、JCDIAの松井秀正氏(大木製薬社長)が同工業の紹介、同規格策定に至った背景および規格の内容について説明したほか、規格作成委員長である三隅将吾氏(熊本大学大学院教授)が同規格の学術的な解説とその意義について伝えた。★

健全な業界環境構築を進める
左からJCDIAの松井秀正氏(大木製薬社長)、規格作成委員長の三隅将吾氏(熊本大学大学院教授)
月刊『国際商業』2025年12月号掲載






















