パリ8区、高級ブランドが並ぶフォーブール・サントノレ通り6番。カリタ(CARITA)発祥の地とも言えるメゾン・ド・ボーテは、2022年に丸2年の歳月をかけてリニューアルオープンした。1945年の創業から80年を迎えた今も、ラグジュアリー・スキンケアの頂点に立ち続けている。
正直に言うと、筆者にとって、パリのこの界隈は気後れして足早に通り過ぎるところだ。セレブが闊歩するこの通りは、あまりに場違いに感じられるからだ。カリタが超高級ブランドなのは充分承知していたが、その成り立ちや位置付けについては恥ずかしながらほとんど知らなかった。この5月、創業以来、世界の王侯貴族や著名女優らが、今も通い続ける、そのメゾン・ド・ボーテの奥儀を隅々まで紹介してもらう機会に恵まれた。
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