アテニアは2025年7月16日、導入美容液「プライマーショット」(40ミリリットル・3960円、つめかえ用レフィル・3740円)を発表した。独自原料「浸透型エクソソーム」(ヤギミルク由来エクソソーム)を化粧品業界で初めて導入美容液に配合。年齢とともに「うるおい・ツヤが減った」「肌のごわつきや硬さが気になる」などの悩みに対し、スキンケアの最初に使用することで、肌をうるおいで満たし、やわらかくイキイキとしたハリ・ツヤが湧き上がる「水密つや肌」へ導く。発売は10月15日だが、同1日から@cosme TOKYO、@cosme NAGOYA、@cosme OSAKAで先行販売する。

「プライマーショット」は、19年にアテニア独自の「時計美容理論」に基づき、美肌因子に着目した「サーチュライザーS6」を配合し、スキンケアの手応えを格段に上げる高濃度導入美容液として初登場した。硬くなった大人の角層をやわらかくほぐし、化粧水の浸透をサポートする商品として実感も高く、多くのお客から支持を得ている商品だ。

ただし、塗布直後の肌実感は高いものの、顧客のインサイトをさらに深掘りしたところ、「夕方までうるおいが続かない」「肌のツヤが続かない」といった肌質に関する悩みがあることが分かった。そこで年齢とともに変化する肌の土台に改めて着目し、開発を進めた。

肌の土台を大きく二つに分け、一つは、肌のうるおい(=水)に関わる力、もう一つは肌のハリ(=密度)に関わる力、と考えた。この二つの力はどちらか一方だけでは不十分で、両方がバランスよく働くことで健やかな肌へつながる。新商品では、これらの〝水〟と〝密〟の働きに着目し、先端サイエンスから得た成分でアプローチ。〝水〟には、うるおいで満ちた肌の土台をつくる「アクアスタックコンプレックス」を、〝密〟には、丸みのあるふっくらとしたハリへ導く「浸透型エクソソーム」「サーチュライザーS6」を配合した。

エクソソームとは、細胞から分泌される小さなカプセル状の物質のこと。カプセルの中には、タンパク質やマイクロRNAと呼ばれる遺伝子情報を含んでいて、細胞の機能を調節することが知られている。生体内では唾液・血液・尿・母乳などに多く含まれ、100兆個以上のエクソソームが臓器から臓器へ、細胞から細胞へ情報を運んでいる。その中でも、ヤギミルク由来のエクソソームの選択は、届ける機能に優れているエクソソームが肌に有用だと考え、牛乳や母乳などにはエクソソームが多く含まれていることから、ミルク素材に着目して開発されたもの。ヤギミルク由来のエクソソームにより、ふっくらと丸みのあるハリ感をもたらすことが期待できる。

月刊『国際商業』2025年09月号掲載