三つのエリア戦略で海外市場を開拓

ライオンは2025年2月13日、中期経営計画「Vision2030 2nd STAGE」を発表した。テーマは収益力の強靭化。国内事業の収益構造改革と海外事業の成長加速の両輪を回し、利益ある成長を目指す。その実現に向けた事業方針として「事業ポートフォリオマネジメントの強化」「経営基盤の強化」「ダイナミズムの創出」の三つを打ち出し、25年から27年までの3カ年に臨む。

特に事業ポートフォリオマネジメントの強化では大胆に四つの成長戦略に切り替えた。一つ目の最重点事業は、オーラルヘルスケア事業のことを指す。成長性、資本収益性ともにグループをけん引する事業であり、積極的に経営資源を配分する。二つ目はチャレンジ事業で、投資は特定エリア・分野に絞るものの、新たな事業機会の創出と一定の成長性を目指す。ビューティケア事業と薬品事業が、それに当たる。三つ目の安定収益事業は、安定的にキャッシュを獲得し、最重点事業・チャレンジ事業への投資の原資を生むのが役割で、業務用事業とペット事業が担う。そして四つ目は、収益構造改革を継続し安定収益事業への変革を目指す構造改革事業で、ホームケア事業(ファブリック&リビングケア)と化学品事業のことである。

決算資料から編集部が作成

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