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美容を広くとらえた高価値提案を進める

――美容業界の現状をどう分析していますか。

坂下 2023年5月の外出制限撤廃以降、生活者の支出配分がそれまで優先度の高まっていた美容から、外食や旅行、レジャーなどへと分散。23年後半にかけては逆風が吹いた格好です。日本国内では人口縮小トレンドであることに変わりはなく、美容室の〝客数減少時代〟に向き合う時期に来ていると感じています。こういうと厳しい時代が到来するように聞こえるかもしれませんが、これはあくまでも美容室がヘアにかかわるサービスだけを提供するのであればという前提に立った場合です。美容を広くとらえると、化粧品、美容機器、美容サプリなど、美容室がアプローチできていないカテゴリーの方が多い。美容室の市場規模だけを見ると約1.5兆円ですが、化粧品は3.5兆〜4兆円、美容機器・美容サプリを合わせて約1兆円、それぞれ市場規模があると言われています。それらをトータルで見ると最大で6.5兆円になります。つまり約5兆円の市場にアプローチしきれていないと考えることができるわけです。その意味では美容室にとってはまだまだ大きなチャンスが広がっていると確信しています。

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