理美容メーカーのb-exは、人気ヘアサロンの美容師樗木佑太氏(THE SLICK)、RYUSEI氏(PELE)の協力を得て開発した強烈発色・高濃度設計カラーブランド「KIRATERA(キラテラ)」を6月4日に全国の理美容室で発売。これに合わせて同日、東京・表参道において製品発表会を開催した。
発表会の冒頭、あいさつに立った福井敏浩社長は、b-exの歴史と今回投入したKIRATERAに対する期待を語った。b-exは、パーマ液にルーツをもつモルトベーネとして創業。40年の節目となる2016年には社名をビューティーエクスペリエンスと変更するとともに、ヘアカラーに注力し、ビジネスを拡大してきた。「今年のテーマは〝Year of b-ex colour〟に設定し、改めてヘアカラーに注力していく」(福井社長)。
今回発売するキラテラは、今後の戦略の重要な位置づけとなる高彩度のヘアカラー剤で、容師を通じ、美容室に来店するお客に新しいヘアカラー体験を提供し、b-exが掲げるミッション「人生に、新しい美の体験を。」を体現していく。
イベントは2部で構成。第1部では、ブランド概要のプレゼンテーションのほか、同ブランドの開発に携わった美容師の樗木佑太氏(THE SLICK)、RYUSEI氏(PELE)によるデモンストレーションを行った。
第2部では、樗木佑太×RYUSEIによるトークセッション、モデルによるウォーキングショーを実施した。
キラテラは、人気ヘアサロンの美容師である樗木氏、RYUSEI氏の協力を得て開発した強烈発色・高濃度設計カラーブランド。全色共通のベース染料を設けずに、各色で中核となるベース染料を設定する「Core Shade 処方」を採用。各アンダーに対して最大限の発色パフォーマンスが発揮できるように各色の彩度系の染料濃度を増量し、アンダーを描き変える強烈発色&高濃度設計を実現した。具体的には、高濃度設計で発色パフォーマンスに特化し、褪色過程までこだわることでカラーチェンジのしやすさを追求。アンダー(カラー前の髪の毛の色)がどのような色であっても、その色に左右されない「強烈発色」を実現するために、各色で中核となるベース染料を設定し、最大限の発色パフォーマンスが発揮できるように各色の染料濃度を増量。脱染剤を使用することで、残留ティントを無理なく剥がし、スムーズなカラーチェンジを可能にした。
ブランド名は、「Kirakira(キラキラ)」と大容量の情報量を表す単位のひとつである「Terabyte(テラバイト)」を掛け合わせ、「キラキラしたものをたくさん生み出す」という意味を込めている。また、既成概念にとらわれない文化の象徴として、「パンクファッション」の世界観を取り入れたクリエイティブを採用。英国の新進気鋭グラフィックデザイナー、Aries Moross(エイリーズ・モロス)氏がブランドロゴ・パッケージデザインを手掛けた。
月刊『国際商業』2024年08月号掲載