常盤薬品工業は1月23日、「なめらか本舗 20周年アニバーサリー&2024年春新製品発表会」を都内で開催した。豆乳の美肌力を生かしたスキンケアブランド「サナ なめらか本舗」の歴史やこだわりを振り返るとともに、発売から現在に至るまでの57アイテムを一挙に展示。24年春の新製品として、敏感肌用の「マイルド化粧水」、持続型ビタミンCを配合した「薬用純白化粧水」「薬用純白乳液」「薬用純白美容液」を2月に発売することを発表した。

「なめらか本舗」は、豆腐屋さんの手がすべすべであることに着想を得て開発をスタートした。日本全国から55種類の大豆を取り寄せ、美容にふさわしい大豆を厳選。独自の「なめらか濃縮製法」により豆乳の力を最大限に引き出し、04年2月25日にクレンジング洗顔、化粧水、乳液、みがき袋の4商品から発売を開始した。

豆乳に豊富に含まれている機能成分「イソフラボン」は、女性ホルモン「エストロゲン」と似た構造を持ち、さまざまな美容効果が期待できる。さらにパッケージに「イソフラボン」と墨字で描いた斬新なデザインは親しみやすさを感じさせ、「なめらか本舗」は発売直後から大ヒットした。

近年はSNSでも話題を集め、「リンクルアイクリームN」「薬用泡洗顔」「乳液 NC」が次々にヒット。特に「リンクルアイクリームN」はブランドを代表するアイテムに成長している。23年9月期は過去最高の売り上げを記録し、23年に累計販売個数2億個を突破した。

また、製法にもこだわりがあり、豆乳を発酵させることで美容成分をアップさせた「豆乳発酵液」を使用している。さらに九州産大豆「ふくゆたか」から豆乳を作り、純度の高いイソフラボンを精製することに成功。22年にオリジナル美容成分「高純度豆乳イソフラボン」を独自開発した。

「なめらか本舗」は24年春時点で4つのライン(保湿、美白、エイジングケア、ハリつや)、57SKUを展開している。24年春の新製品として、保湿ラインから敏感肌でも使えるアルコールフリーの化粧水「マイルド化粧水 NC」(200ミリリットル・990円)、「マイルド化粧水 NC(つめかえ用)」(180ミリリットル・825円)を2月6日に発売。美白ラインから美白有効成分の持続型ビタミンCと肌荒れ防止有効成分のグリチルリチン酸ジカリウムを配合した「薬用純白化粧水」(150ミリリットル・1210円)、「薬用純白乳液」(130ミリリットル・1210円)、「薬用純白美容液」(100ミリリットル・1540円)を2月20日に発売する。

最後に同社執行役員マーケティング統括部担当の田島奏氏は「『なめらか本舗』は20周年を迎え、ロングセラーブランドになりました。イソフラボンは研究を重ねるほど、肌を健やかに保つ美肌成分の優等生であることが分かってきました。豆乳を習慣的に飲むように、そばに置いておきたいブランド。それが他のブランドと一線を画す特徴です。今後も独自の研究開発力を生かし、新たな提案を行っていきます」と語り、発表会を締めくくった。

月刊『国際商業』2024年03月号掲載