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著作者:frimufilms/出典:Freepik
直径5ミリメートル以下の微細なプラスチック「マイクロプラスチック」(以降マイクロプラと表記)が問題視されるようになって久しい。一度環境中に出ると回収が難しく、自然に分解されることも事実上ないことから、水中や土壌に大量に堆積してしまうからだ。飲料水や食物連鎖を通じて人体にも入り込む。ウィーン医科大学の2022年の研究によると、人は平均で毎週5グラムのマイクロプラを摂取しているという。その影響はまだあまり解明されていないものの、生態系への影響や人への健康被害が危惧されている。
22年8月号の海外情報でも解説したように、EUは欧州グリーン・ディールや「化学品の登録、評価、認可および制限に関する規則(REACH)」に沿って、近年プラ規制を強化してきた。欧州委員会は、18年に発表した「EUプラスチック戦略」の中で、マイクロプラについてもその使用を制限することを明らかにし、続く21年に発表された「ゼロ汚染アクションプラン」では、30年までにマイクロプラ汚染を30%削減する方針を示していた。
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