日本市場の数値は計測しにくい

世界のダーマケア市場は2兆3000億円。過去10年間で2.4倍も拡大しているという。メーカー各社が参考にする市場調査会社ユーロモニターによると、地域別の市場伸長率は軒並み一桁台後半以上で、高成長が続く見込み。すでに成長期から成熟期に入り始めたという意見もあるのだが、日本市場だけは一桁台前半の低成長が続いている。背景にはいくつかの要因があり、それが市場の見方を誤らせているのかもしれない。

一つ目は、海外に比べてダーマケアの定義が曖昧なことだ。海外では、特定の肌悩みを持つ人への価値提案を指す。価値の中身には、肌トラブルの治療も含まれており、日本の化粧品の範疇を超えている。一方、日本の場合は、肌をやさしくケアする敏感肌ブランドに加え、ナチュラル・オーガニックやヴィーガン、無添加など、肌に不要なものを取り除いたとうたうブランド、美容医療向けブランド、成分訴求ブランドをダーマコスメと捉える生活者もいる。そこに昨今、美容医療発想、再生医療発想など海外トレンドを意識したブランドも登場。これほど解釈が分かれると、ダーマケア市場を一括りにするのは難しくなる。

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