コーセーは、ボリュームゾーンに向けたアメニティ新ブランド「NATURE&CO(ネイチャーアンドコー)」を立ち上げた。シャンプーなどのインバスや、化粧水などのスキンケア、フェイス&ハンドソープといったアイテム(7品目10品種)をトラベルリテール・アメニティ事業を担う子会社コーセートラベルリテールを通じて、2024年1月1日より全国の宿泊施設向けに順次展開する。
新型コロナウイルス感染症による行動制限が世界的に緩和されて以降、宿泊旅行業の需要が伸長している。日本では、2023年5月の新型コロナウイルス5類移行による行動制限撤廃を受けて、国内旅行・国外旅行問わず人の往来が活発化。訪日外国人旅行者数に関しても、ピークである2019年並みまで回復するのではないか、と期待されている。
また、近年のSDGs意識の高まりにより、アメニティ領域においても環境への配慮やユニバーサル対応へのニーズがさらに増加しており、扱われるアイテムについても、人へ、地球へやさしい配慮が求められている。
これまで同社のアメニティ事業では、アッパーゾーンからハイプレステージにかけての施設に対し、既存のブランド(コスメデコルテ、ジルスチュアート、スティーブンノル、雪肌精、プレディア)のアメニティ商品を展開することで、施設の付加価値向上に役立ててもらいながら、同社においても各ブランドの新たな顧客接点拡大につなげるという戦略を進めてきた。
この度立ち上げる『NATURE&CO』は、従来の戦略では攻略しきれていなかったボリュームゾーンの施設に向けて展開。観光業のさらなる拡大を見据え、これまでの展開では出会えなかった幅広い顧客層へ、同社の高品質なアメニティ商品を届ける。
ブランドコンセプトは、「BOTANICAL POWER~植物のやさしさと効果の両立~」。性別・国籍を問わず、誰もが手に取りやすく、シンプルでありながら心が豊かに満たされる品質・デザイン・香りにこだわった。
商品のラインナップは、インバス(シャンプー・コンディショナー・ボディソープ)やアウトバス(クレンジングオイル・化粧水・乳液)、フェイス&ハンドソープを取り揃えている。
全アイテムに植物由来の成分を配合し、植物のチカラで、肌や髪、心をいたわる設計。香りは、性別を問わず好まれるナチュラルなハーバルグリーン系を採用。深呼吸したくなるような心やすらぐ香りで、旅先でのくつろぎの時間に寄り添う。
アプリケーターのパッケージは、ロケーションやシーンを選ばずインテリアに馴染むよう、ブラウンを基調としたスタイリッシュなデザイン。ボトル本体には、環境に配慮したバイオマスPETを採用した。視覚障がい者だけでなく洗髪時に目を閉じている状態でも識別しやすいように、シャンプー・ボディソープボトルの側面に触覚識別表示を施している。
アメニティ新ブランド『NATURE&CO』を立ち上げ、誰もが心地よく使用できるアイテムを展開することで、アメニティ市場での多様なニーズに対応し、新たな顧客接点拡大につなげていく。