菅野流の意識改革で組織の勝ち癖を育む

クリーンビューティーの草分け的な存在であるミネラルコスメブランド「ベアミネラル」が明らかに元気になっている。2023年1月から8月までの売上高は前年同期比140%で推移。百貨店の売上高ランキングでも上位に入り始め、直営ECの実績は右肩上がりで、22年10月にスタートしたZOZO COSMEも好スタートを切った。23年8月には楽天とQoo10に進出し、9月15日にはロフト27店舗に展開を始めた。プロモーション戦略も多岐にわたり、ブランド認知度が拡大。「どこで買えるの?」という消費者の問い合わせが急増。各チャネルでは既存客を維持しつつ新客数が2倍になるなど、ファンづくりの好循環が回っている。

ベアミネラルのブランドホルダーであるオルヴェオン グローバルは、プライベートエクイティファンド「Advent International Corporation(以下、「Advent」)」が設立した事業会社。Adventは21年8月に資生堂からブランドを買収することを発表し、同12月に手続きを終えた。22年8月3日に日本事業を担うオルヴェオン グローバル ジャパンのトップに菅野沙織氏を招へい。そこからわずか1年、リアル店舗への新規出店はほとんどないのに、業績は急回復。文字通り、ベアミネラルは、鮮やかな復活劇を見せている。

オルヴェオン グローバル ジャパン
菅野沙織社長

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