アメリカは最新鋭のF22戦闘機で、2月4日、中国製の気球を撃墜した。バイデン大統領が自ら「撃ち落とせ」との決断を下し、アメリカ国内では、中国に対する非難が巻き起こった。その後も、アラスカ、カナダなどで次々に撃ち落とされ、ただし中国製ではないことが判明したため、米国防総省は、捜査を打ち切ると発表した。

アメリカ側によれば偵察気球であり、ICBMの発射施設があるモンタナ州などに飛来したと、撃墜したことへの正当性を主張しているが、情報通によれば、米側からの通報を受けた中国大使館員は「どこの国の気球か」と聞き返した驚きぶりで、さっそく本国に確認し、習近平主席のサインを得た調査報告書を米側に渡した。気象観測気球であり、途中からコントロールが効かなくなり、偏西風に流されてアメリカ上空に達したという内容で、直後、中央政府の気象局長を解任した。中国はブリンケン国務長官の訪中を関係緩和の重要機会と捉え、綿密に準備していたのに、「スパイ気球」事件で予定が狂ってしまった。

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