ポーラ・オルビスホールディングスは、連結子会社であるACROの2023年3月6日開催臨時取締役会において、同社が展開する化粧品ブランド「Amplitude」および「ITRIM」を終了することを決議した。

ポーラ・オルビスグループは、創業100周年にあたる2029年を見据え、VISION2029として「多様化する『美』の価値観に応える個性的な事業の集合体」を掲げている。「化粧品事業のグローバル展開とブランドポートフォリオの改革と拡充」「新価値を創出し、事業の領域を拡張」「研究・技術戦略の強化」を三つの基本戦略とし、事業ポートフォリオの拡張を戦略の新たな柱とした一方で、従来の化粧品事業においてはブランドポートフォリオの改革にも取り組み、更なる収益性の向上を目指していく。

今回その一環として、「Amplitude」および「ITRIM」のブランド終了について決定した。

「Amplitude」と「ITRIM」はともに2018年9月にブランドを開始し、同社グループのビューティケア事業育成ブランドの一つとして国内の百貨店を中心に事業展開してきた。しかしながら、両ブランドを取り巻く事業環境は厳しく、業績は計画を下回っており、これまで成長に向けた施策をさまざま実施したものの、今後の事業継続に利点を見出すことは困難と判断したという。

終了時期に関しては、今後、お客や取引先等への告知を開始、順次店舗の退店やECサイトでの販売を終了し、2023年中を目途に終了手続き完了となる見込みだ。

当該ブランドの終了に伴う当期連結業績への影響については、特別損失約8億円の発生を見込んでいる。

また上記に伴い、AmplitudeブランドのクリエイティブディレクターRUMIKO氏に係る契約は23年2月末日をもって期間満了により終了となっている。

ACROは今後、THREE及びFIVEISM×THREEの運営に経営資源を集中し、より一層魅力的なブランドづくりに全力を注いでいく考えだ。