あけましておめでとうございます。2023年が幕を開けました。昨年はコロナの影響が残り、原材料価格の高騰、為替の急変動、値上げラッシュなどが重なり、消費マインドは期待ほど戻りませんでした。しかし、サッカーワールドカップのスタジアムで熱狂する人々を見て、もうコロナは過去のものになる、と勇気をもらいました。22年11月の訪日客数は100万人に迫り、弊社がある銀座にも観光バスが停まるようになっています。さまざまな視点から増税が議論され、消費意欲をそがれるなか、インバウンド回復も明るい兆しの一つです。化粧品&日用品メーカー経営陣からは、国内外のより現場に近い情報がほしい、と言われる機会が多くなりました。国内は当然のことですが、「特に中国とASEAN。その中でも大都市ではなく、地方都市の暮らしと企業の動きが知りたい」という要望が強く印象に残っています。国際商業の役割は、業界全体を俯瞰するとともに、現場の変化をきめ細かく捉えること。23年も国内外を走り回り、有益な情報を届けたいと思います。本年もよろしくお願いします。★
月刊『国際商業』2023年02月号掲載