アンファーは、主力ブランド「スカルプD」をSDGsに貢献するブランドとして大幅に刷新するとともに、男性向け妊活ブランド「HOMTECH(オムテック)」、女性のデリケートゾーンケアブランド「Femtur(フェムチャー)」の二つの新ブランドを投入する。これに合わせて「頭髪の日」である10月20日に新商品発表会を開催した。

発表会の冒頭に登壇した叶屋宏一社長は、〝自分を「より美しく」「健やかに」することを通じ、人生をより「愉しく」したい人を増やすこと〟を理念に掲げるアンファーの企業戦略について説明。医師・専門家×プロダクトによる商品・サービスの開発といったこれまでの事業の柱に加え、SDGsへの貢献を新たな企業価値創出につなげることを明らかにした。具体的には「スカルプD」における環境対応の強化、男性に起因する不妊にアプローチする「HOMTECH」ブランドの創設、女性特有の悩みに寄り添う「Femtur」の市場投入で、SDGsに貢献する考えだ。

10月20日に全面刷新して発売する「スカルプD」では、環境に配慮し、従来のボトル型から〝付け替え式〟にする。外装にホルダーを採用することでプラスチックを約40%削減するとともに、付け替え用商品ではキャップとスパウトに再生材料を採用する。また、スタイリッシュなデザインにすることで頭皮・頭髪ケアに後ろめたさを感じずに気軽に手に取ってもらいやすくし、使用を促進する。

ラインアップは、「薬用スカルプシャンプーオイリー」「同ストロングオイリー」「同ドライ」(各350ミリリットル・3973円、付け替え350ミリリットル・各3870円)、「薬用スカルプボリュームパックコンディショナー」(350グラム・3973円、付け替え350グラム・3870円)、「薬用育毛スカルプトニック」(180ミリリットル・3300円)となっている。

11月9日に立ち上げる男性妊活ブランド「HOMTECH」では、「オムテックメンズウェルネスプロ750グラム・5994円)、「同スタンドアップドリンク」(50ミリリットル・1728円)、「同メンズシードサプリメント」(137・7グラム<4粒×90包>・1万4040円)の3品で、男性力(精子力、勃起力、性欲ベースケア)にアプローチ。男性に起因する不妊の解決につなげるとともに、その認知拡大も進めていく。また、商品だけではなく、日本で初めて三代男性機能をオンラインで簡単にチェックできる無料のサービスも提供。自身の男性機能の状況を簡便に知ってもらうことで、妊活の日常的な意識付けにも取り組む。

同じく11月9日に投入する「Femtur」では膣内常在菌〝フェミニンフローラ〟に着目。そのバランスを整えることでデリケートゾーンが抱えるかゆみやにおいといった日常的な悩みをケアする。人が本来持つ肌の保湿成分NMFをベースとしたアミノ酸コンプレックスとセラミド、5種の和漢エキスから成るトーンアップサポート成分を配合し、乾燥しやすく繊細なデリケートゾーンを保湿ケアする。商品ラインアップは洗浄剤「マイルドフォームウォッシュ」(100ミリリットル・3690円)、スプレータイプの「ミルクミスト」、保湿オイル「バランシングオイル」(28ミリリットル・4400円)の3品で、いずれもデリケートゾーンのpH値に合わせた弱酸性設計になっている。

アンファーでは、今後もまだ世の中で注目されていない悩みを、医学を背景にしたモノづくりで解決することを目指していく。

月刊『国際商業』2022年12月号掲載