6月18日、中国の大規模インターネット商戦である「618」が盛況のうちに幕を閉じた。正式販売期間を昨年同様6月1日からとし、2週間以上にも及ぶ長期間のセール。例年、中国最大のW11に次ぐ規模となる「618」は、中国の景況感を占う指針とも言える重要な商戦だ。
中国の調査会社Syntunのデータモニタリングによると、今年の「618」の期間中、主要電子商取引プラットフォームのGMVは5785億元で、前年同期比26.5%増と拡大。ネットワーク上のすべての主要プラットフォームの売上高のうち、Tmallの売上高が依然として1位、京東集団が2位につく状況は変らなかった。今年は、特にライブストリーミングが好調で、売上高は645億元にまで達した。アリババによると、6月1日の最初の1時間にTmallでライブストリーミングを介して生み出された売上高は、昨年の1日の平均売上高と同じだというから、その盛況ぶりは明らかだ。しかし、主要プラットフォーム全体のGMVの2020年の伸び率が43.78%増だったことからすると、伸び率はかなり減少していることがわかる。コロナ禍からの消費回復がめざましいが、大手ECプラットフォームに対する中国政府の制限が厳しくなっている影響ともみられる。
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