全国の化粧品専門店の若手経営者・後継者で組織する「NCC(New Chainstore Circle)若手経営者の会」は、2021年3月11日と12日に全体会議を開いた。NCCは、専門店の若手経営者と後継者のスキルを高めるのを目的とする組織で、運営は資生堂がサポートしている。全体会議は年2回行われていたが、新型コロナの影響で、今回は19年10月以来の開催となった。しかも、若手経営者が一堂に介すのではなく、感染防止の観点からオンライン会議を採用。これが思わぬ成果に結びついた。

今回の全体会議は、資生堂ジャパン本社(東京)から全国の専門店にライブ配信された。視聴者は、専門店側が若手経営者とスタッフ、資生堂側が営業担当とビューティーコンサルタント(美容部員)で、200人以上がNCCと資生堂のメッセージに耳を傾けたことになる。従来のリアルで行っていた全体会議では、若手経営者が自店に戻って、スタッフに内容を伝えていた。資生堂側も開催後に全国の現場に情報を伝えていただろう。この伝言ゲームのような仕組みは、臨場感に欠けるし、NCCと資生堂それぞれの協業への熱意なども十分に共有できていなかった。NCCの運営に携わる若手経営者と、それ以外の若手経営者に温度差があったのも事実だからだ。

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