2020年は、単独メイクブランドやプレミアムスキンケア、またインバウンド需要の大きかったブランドに厳しい状況が続いたものの、年末には総合ブランドの中に前年比100%まで戻すブランドも出てきた。しかし、店頭に人が戻り売上げが回復してきたと安堵した矢先に、11都府県が再度緊急事態宣言の対象となり、景気の腰が折られた格好だ。

セルフメイクコスメの雄であるメイベリンにとっても昨年は厳しい1年であった。メイク市場はマーケット全体が25%減と大幅にダウンしたが、メイベリンも同程度の下げ幅であった。最も大きな要因はアイカテゴリーの苦戦だ。マスクメイク需要でアイメイク市場は戻りつつあるが、メイベリンでは回復せず、特に得意のマスカラとアイライナーで苦戦している。単品ではタレントの錦戸亮をアンバサダーに起用し、8月、12月にキャンペーンを行ったラッシュニスタは好調であったが、他のマスカラの減衰が大きかった。

この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。

ログイン