アジアの玄関口・香港化粧品市場の潮目が変わり始めた。昨年のデモ頻発で中国人観光客はほぼ皆無になったが、今年に入って新型コロナウイルスが直撃。そして中国政府が国家安全法の制定に動くと、再びデモの機運は高まったが、昨年ほどの動きはなく、セルフ化粧品の売れ行きは復調し「特にドン・キホーテの快進撃は継続中」(現地代理店)という。

今回のデモが不発なのは、いくつかの理由がある。まず新型コロナ対策を名目に香港政府は規制を強化した。6月18日までは8人以上が集合するのを禁止。そして同19日以降は屋内は人数無制限だが、屋外は50人までに切り替えた。一般的なコロナ対策では、屋内の三密を防ぐはずだが、香港政府の基準は逆になっている。その意図がデモ対策にあるのは公然の秘密だろう。

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