タニタは、計測・軽量機器、医療機器などを手掛けるエー・アンド・デイと健康計測機器分野で業務提携することを2月19日に発表した。エー・アンド・デイの強みである血圧計を主体とした医療領域の技術・商品と、タニタの強みである未病・予防領域の技術・商品を相互に活用することで付加価値の高い新商品・新サービスを創出し、両社のヘルスケア事業の拡大を図る。具体的にはエー・アンド・デイの業務用血圧計をタニタに、タニタの業務用自動身長計付体組成計をエー・アンド・デイにそれぞれOEM供給。特にタニタが保有する体組成計の中核技術である「タニタアルゴリズム」をエー・アンド・デイに提供し、対象となる両社の機器の相互連携を実現する。これにより新商品の開発スピードを加速させるとともに、両社が強みを持つ領域での品ぞろえの拡大を図る。各社が独自で保有するアルゴリズムを共有する連携は、ヘルスケア業界で初めての試みとなるのに加え、体組成計測技術の標準化に向けた第一歩として大きなインパクトを与えることになりそうだ。

今回の業務提携第一弾として、エー・アンド・デイが商品化を進めている家庭用体組成計「UC-421BLE」にタニタアルゴリズムを初搭載し、今夏に発売する計画。これまで体組成計はメーカーごとに独自のアルゴリズムを搭載していることから、体脂肪率や筋肉量など計測数値がメーカーごとに異なっていた。これは医療・健康データを一元管理するデータヘルスを推進するうえでは障害となる。共通のアルゴリズムを利用した体組成計を両社で販売することでこうした課題を解決するとともに、体組成計測における日本発の技術を確立し、国際競争力を高めていく。

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